検索
  • いばらぎあつし

【議事録】全国学力・学習状況調査(学力テスト)結果の公表状況について 21年9月15日

それでは,引き続き2つ目の質問に入らせていただきます。  2つ目は,全国学力・学習状況調査(学力テスト)の結果の公表状況についてでございます。  先ほどの質問でも触れたように,学校現場でも新型コロナウイルス感染症の対応で日々大変な思いをされていることと思います。  また,GIGAスクール構想の推進やコミュニティスクールの導入等,教育現場での変革が起こっているさなかでの感染症対策となり,教育委員会はじめ現場の学校の先生方の御苦労に感謝と敬意を表します。  先日の一般質問でもあったように,修学旅行を含め学校行事がコロナの影響を受けて,ちなみに私の娘も昨年小学校6年生で,ちょうど修学旅行がどうなるのかという事案がございました。当時広島に原爆ドーム含めて見に行く予定だったんですけれども,この広がっている中ひょっとして厳しいんじゃないかという話も出てきた中,特に学校の現場の校長先生はじめ先生方が,何とかさせてあげたいという御努力の下,頑張っていただいて,愛媛県内ではございますが,松山市へ修学旅行に行くことができました。特に愛媛県の松山市に県内の学校が行くのは初めてだったということもあり,テレビ局などの取材もあって,ちなみにうちの娘も取材のインタビューに答えておりました。参考程度に述べさせていただきます。  何かあったら責任を取るのは先生方はじめ教育委員会というところもあり,万一を考えれば中止というのが安全なんでしょうけれども,現場の方,あるいは昨日の答弁も含めて,何とか思い出に残るイベントを実施してあげたいという気持ち,本当に感謝申し上げます。  今回の質問では,全国学力・学習状況調査についてであります。こちらを取り上げることで市民の皆さんに当市の教育方針を周知していただくとともに,いま一度当市の教育についても考えるきっかけになっていただければと思います。  それではまず,こちらの新聞の記事ですけれども,9月1日に全国学力テストの記事が載っております。文部科学省が31日に公表した2021年度全国学力テストの結果で,県平均は全国平均を上回り,小学校が全国で10位,中学校が9位となっておるということでございます。この文章の末尾に,市町別の結果は県内20市町教育委員会(四国中央市は一部のみ)が公表に同意しており,9月下旬に公表予定という一文が書いてあります。また9月末になれば同じ学力テストの結果を市町村別に載せるということだそうでございます。  どういったことかなと思って,こちらに記事を取り寄せたものがございます。これ理事者の皆様,議員の皆様,あるいはモニターに提示すればもっと分かりやすかったんですけれども,愛媛新聞社本社に確認を取ると,許可が下りないというところでございまして,コンプライアンス重視のミドルネーム茨木コンプライアンス淳志と言われている僕としては,守らせていただくこととさせていただきました。  この四国中央市の上のところに非公表という表記がされているというのが現状でございます。補足としては,市町村別の順位も載せているのは愛媛県がまれだというところだそうでございますが,それを踏まえて質問に入らせていただきます。  詳しくは質問に沿いながら説明させていただくとして,最初の質問に入らせていただきます。  まずは,新型コロナウイルス感染症による学力への影響についてでございます。昨年3月には全国の一斉休校がございました。児童生徒への学習時間の確保に苦慮されたことと思います。児童生徒の学力への影響についてお伺いいたします。

○吉田善三郎議長 東  誠教育長。

◎東誠教育長 新型コロナウイルス感染症による学力への影響について私からお答えいたします。  昨年度は緊急事態宣言下において,当市において4月21日から5月22日までを臨時休業としましたが,休校中の学習の手だてを工夫したり,後半の5月11日から22日の10日間を分散登校による登校日とするなどして創意工夫をしながら学びを止めないよう取り組みました。  また,夏休みを8月1日から8月24日と短縮し,授業時数の確保に努めました。  その後はコロナ禍で学習活動の制約はございましたが,休校の措置を取ることなく感染対策を厳重に行いながら教育活動を行い,学力保障に取り組んでまいりました。  また,GIGAスクール構想により昨年度の12月から1人1台端末の学校への配備が行われ,配備が完了した学校から順次端末を活用した個別最適化した学びの保障にも取り組んでおります。  そのような取組を続けてきた結果,昨年度の四国中央市の学力調査や令和3年度全国学力・学習状況調査の結果から,新型コロナウイルス感染症による学力への大きな影響はないとの分析をしております。  しかしながら,児童生徒への質問紙においては,自分にはよいところがあるかや,将来の夢や希望を持っているかという質問に対して,前回と比較して肯定的な回答が減少しており,コロナ禍において集団での教育活動が制限を受ける中で,子供たちへの自己有用感,自己肯定感に影響が及んでいることが推察されるところでございます。この点につきましては,学校現場において学力の数値に現れない子供の姿を見取ることを大切にし,子供たちに寄り添いながら改善が図れるよう努めてまいりたいと考えております。

○吉田善三郎議長 茨木淳志議員。

◆茨木淳志議員 ありがとうございます。  学力テストの数値から見て,全国との差は出ていないということで,ひとまず安心いたしました。  では,ここで全国学力・学習状況調査について,いま一度復習しておきたいと思います。  国が調査を始めた背景と今日までの流れについてお聞かせください。

○吉田善三郎議長 森実啓典教育指導部長。

◎森実啓典教育指導部長 全国学力・学習状況調査の背景,それから今日までの流れについてお答えをいたします。  全国一斉テストにつきましては,1960年代にも行われておりましたが,学校あるいは地域間の競争が非常に過熱し,様々な問題が起こったと言われています。その反省から,1964年を最後に40年余り実施をされてなかったということでございます。  その後,2000年代に入りましてゆとり教育への批判や学力低下が指摘され始めたこともございまして,文部科学省は2007年に全国学力・学習状況調査といたしまして全数調査いわゆる悉皆調査方式,これを実施いたしておるものでございます。  国としては,義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から,全国的な児童生徒の学力・学習状況を把握,分析,そして教育施策の成果と課題を検証し,改善に生かすことを目的として再開をされました。  また,学校現場におきましては,児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる指導と評価の一体化を図り,また教育に関する継続的な検証・改善サイクルを確立することを目的としておりました。  2010年からは抽出調査方式に変更され,その後2013年からは小学6年生と中学3年生全員を対象とする調査に変更となり,現在に至っております。  なお,東日本大震災がありました2011年と全国一斉休校措置が取られました2020年は中止となっております。そして,本年は2年ぶりに実施されまして,8月に文部科学省から各教育委員会に結果が通知されたところでございます。  この調査の結果公表に当たりまして,8月31日付で文部科学大臣がコメントを発表されております。  それによりますと,調査結果の公表に関しては,保護者,地域住民に対しての説明責任を果たすことが重要である一方,調査で測定できるのは学力の特定の一部であること,また学校における教育活動の一側面であること,これらを踏まえて序列化,過度の競争が生じないようにするよう,教育上の効果,影響に十分に配慮することと記されております。  当市といたしましては,調査開始当初よりこの国の方針に従いまして,また当市のガイドライン等を基に,独立機関である教育委員会において適切に方針を決定し,結果を公表しているところでございます。

○吉田善三郎議長 茨木淳志議員。

◆茨木淳志議員 ありがとうございます。  以前学校あるいは地域間の競争が過熱して中止になっていたというところと,本来国の方針の目的は序列化ではないというところ,理解いたしました。  それを踏まえて次の質問に入らせていただきます。当市における学力テスト公表の経緯と令和3年度の公表予定についてお伺いいたします。

○吉田善三郎議長 森実啓典教育指導部長。

◎森実啓典教育指導部長 結果公表の経緯,それから令和3年度の公表予定についてお答えを申し上げます。  先ほど議員のほうから新聞の報道記事等を御紹介がございました。当市は非公表ということでございましたが,数値以外の分析内容については,他市同様に十分に詳細な公表を行っているところでございます。  当市における調査結果の公表につきましては,結果数値のみを強調する方法ではなく,文部科学省が毎年付け足しております実施要領に定められた方針に沿った内容といたしております。  調査結果が学力の一部であり,大切なのは知・徳・体のバランスの取れた子供たちを育成することであるという趣旨に沿いまして,他市との数値の比較ではなく,課題を把握し,学力分野別の分析,そして個々の児童生徒の力を伸ばすための具体的方策をお示しする方法で公表を行ってまいりました。  この点につきましては,これまで何度か定例会の一般質問におきましてお答えをさせていただいたところでございます。  また,令和元年10月に議会から平均正答率の公表を求める要望書が提出されたことを受けまして,関係者たちのアンケート調査あるいは平均正答率数値検討委員会等を開催いたしまして,その中で協議を行い,その中から出た意見等も参考に教育委員会で審議を進めてまいったところでございます。  時期を同じくいたしまして新型コロナウイルス感染予防が学校現場でも喫緊の課題となりまして,全校一斉休校等の影響で,昨年4月に予定しておりました全国学力・学習状況調査は中止となったところでございます。  その後,小中学校におきましては,コロナ感染症対策や子供の学びの保障,そして教育活動実施の工夫,1人1台端末の利活用による新しい学びの創造に懸命に努めているところでございます。  そのようなコロナ禍にある学校の現状を考える中で,これまで当市が当初から一貫して適切に進めてまいりました方針につきまして,大きく転換する妥当性のある事由を見いだすのは,現時点では難しいと考えているところでございます。こちらのほうは教育委員会において確認をいたしました内容でございます。  このことから,今年度の全国学力・学習状況調査の結果につきましては,10月頃,現在のガイドラインに沿った内容の公表をいたしますので,御理解いただきますようお願い申し上げます。

○吉田善三郎議長 茨木淳志議員。

◆茨木淳志議員 ありがとうございます。  私も議員になる前,傍聴席でいろいろ傍聴してたんですけれども,例えば令和元年9月11日にこのテーマについて吉田善三郎議長が質問されております。それを受けて10月7日に正副議長含めてほか13名の議員により要望書の提出があったと,先ほど部長の御答弁にもあったかと思います。  さらに言えば,令和2年9月10日,谷 國光議員がこのテーマについて質問を行い,東教育長から,一旦白紙に戻して審議するターニングポイントと捉えているという御答弁があったかと思います。コロナが落ち着き,正常な教育活動が再開された中で再度審議すると付け加えられておりました。  当時私は一市民としてただただ聞いているだけでしたけれども,部長含めてお話をお伺いする中で,ひとつの教育方針について,そんな一考があるんだというところも気づかせていただきました。  当市のホームページには,以下の記述がございます。ちょっと長いですが,このテーマの核心ですし,よいことを書いておりますので読み上げさせていただければと思います。  多少先ほどの部長の御答弁とも重複するところがございますが,御了承いただければと思います。  生きる力につながる学力は,児童生徒の夢を広げ,未来を切り拓く力となるものである。本来これらの調査が目指すべきは,ほかとの比較ではなく,個々を伸ばすことにある。調査の結果を受け,それをどのように活用し,子供たちの教育にどう生かしていくのかということを説明することこそが説明責任の在り方だと考える。文部科学省の実施要綱を踏まえ,「学力・学習状況調査の結果は学力の一部である。大切なのは知・徳・体のバランスが取れた子供を育てることである。」という捉え方で他市との比較ではなく,課題を把握し,個々の児童生徒が伸びていくための具体的方策を考え実践していく。したがって,数値を示しての公表は行わず,他市との比較をして序列化を招いたり,数値に必要以上にとらわれたりすることのないように留意することとしているとございます。  非常にすばらしい方針だと思います。すばらしい方針だからこそ非公表とすることであらぬ疑いを招いたりしていることを大変残念に思います。競争ではないんだよという方針でございますが,小6はまだしも中3ともなると,目前に迫る高校受験もございまして,いや応なしに競争社会に巻き込まれていくと思います。望まなくても比較されてくると思います。  実際,市民の皆様には一部非公表としていることについて,茨木君,他市と比べて悪いんだわと聞かれます。決して悪くはないそうですよ,ただ公表しない方針なだけですと説明を行いましたが,順位を知らせると何言い出すか分からんから伏せておくということか,あるいは教育委員会がうまいことするから市民は考える必要もないということかと,だんだん雲行きが怪しくなってきます。もちろん私の説明下手なところもあるでしょうが,公表した上で,もし市民の皆さんのお声が必要以上に数値にとらわれ出したら,うちの教育方針はこうですと,先ほどのすばらしい方針を正々堂々とお伝えすればいいだけではないでしょうか。  ウイズコロナの話もございます。終息に向かいつつも,しばらくはコロナとの共存が続きます。コロナ終息後に議論再開ではなく,先ほどお伝えした市民の声のくすぶりをなくすためにも,最後の質問と要望をお伝えさせていただければと思います。  コロナ終息後を問わず,例えば令和4年度公表時までに判断といった期限を決めて御審議されてみてはどうかと思いますが,いかがでしょうか。

○吉田善三郎議長 東  誠教育長。

◎東誠教育長 これまでの答弁と重複することがございますが,この件について私からお答えをさせていただきます。  先ほど今年度の調査結果から,新型コロナウイルス感染症による学力への影響は大きくないと申し上げましたが,議員からお話もいただきましたように,昨年から学校は日々の感染対策や子供の学びの保障,修学旅行や運動会等の学校行事の実施に向けて,また中学校の体育大会や部活動の運営にと,様々な面で大変な労力を注いでいます。  加えて,今年度は1人1台端末の活用に向けた研修等で,教職員の多忙さは大きく増していますし,何より低年齢層のコロナ感染者が増加している中,感染を学校に持ち込んではいけないという精神的な疲れもあると思います。制限活動が長引いている中,子供たちの心身に与える影響についても心配があります。  そのような中,当市がこれまで一貫してきた方針について検討する現状にはありません。  また,数値の公表についてですが,えてして数字は公表されると独り歩きをして本来の趣旨から離れていく場合もございます。それらも含め,コロナ禍にある今,子供や教職員へのストレスや心的負担を増長させることは少しでも減らしたいというのが私の考えであります。  今後,新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き,正常な教育活動が再開された中において,調査目的や趣旨を踏まえ,これまでの検討資料に加えて,全国においては数値の公表をしていない状況にあることなど,様々な視点から適切な公表について慎重に審議を続けてまいりたいと思います。御理解のほどよろしくお願いいたします。

○吉田善三郎議長 茨木淳志議員。

◆茨木淳志議員 ありがとうございます。  先ほど冒頭でも述べましたように,GIGAスクール構想の推進やコミュニティスクールの導入,さらには新型コロナウイルス対策,学校現場でも大変御苦労されているということは理解しております。  せっかく立派な方針があるんだから公表したらどうですかという質問も,その立派な方針は公表しないことが方針なんですということだと思いますので,見解の相違というところだと思います。  新聞では,コロナ感染の低年齢化も含めて学校での対策が大変だという記事もたくさん載っております。まずは児童生徒に感染者を出さないため御尽力いただければと思います。  児童生徒の皆さんは,学校行事の中止や延期等で心身ともに影響を受けていると思います。そんな子供たちの心に寄り添いながら,感染防止の徹底等,教育長はじめ大変な状況にあると思います。  学力テストの議論の取りまとめについても,市民の関心の高さや市議会側の要望等を御考慮いただき,お願い申し上げて質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。

○吉田善三郎議長 以上で茨木淳志議員の質問は終わりました。




閲覧数:11回0件のコメント